撮影用ギター・スタンド「写らん君」

懲りずに廃材利用の木工レポート第3弾。GGではギターの撮影は日常業務の一つ。その際できるだけギター・スタンドは写らないように撮りたいのですが、市販の物ではどうしてもネックの支え部分が写ってしまいます。別の手段としてはギターを釣り糸で上から吊るして宙ブラリン状態で撮ることもありますが、超高価な銘器を極細の糸で吊るというのは相当なリスクを伴います。揺れが止まるまで待つのも、撮影後にパソコン上で釣り糸を消す作業も、面倒です。


それでは撮影用に特化したギター・スタンドを作ってしまえ……というわけでまたしても休日の午後、缶ビール片手に製作開始。三点支持で立たせて、ギターの角度は可変式にする。ネックでの支持をなくして裏板で支える。ボディー下部の支えはできるだけ短くして写らないようにする。黒バックで撮ることが多いので、黒色に塗る。そんな条件で作ったのがこれです。

今回の材料は材木屋さん提供のものではなく、目的もなくオークションで買ってしまった壁板の針葉樹系端材。滑り止めのシート(スーパーマット?)は家にあった切れ端。買ったものは蝶番(ちょうつがい)と黒色ラッカー・スプレー、〆て数百円くらい。


どうですか、ギターが独り立ちしているように見えるでしょう? 次の楽器撮影はギタリストAさんとMさんの「愛器を語る」です。写真家Kさん、採用してくれるでしょうか? 写らないのが身上、ということで「写らん君」と命名! (SN)