今年も幸せになれるギター選び5つのポイント~外観編~

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新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。

さて新年にあたり新しいギターを購入し心機一転、
練習に励む方も多いかもしれませんので
失敗しないギター購入5つのポイント~外観編~をご紹介します。

購入時に楽器を漠然とチェックしても大事なところを
見落とす可能性があります。
順序を決めて各部を調べるのが良い方法です。
一般的にはヘッドからネックそしてボディと移るのが良策です。

①ヘッド部分
まず糸巻周辺です。
糸巻の回転部がスムーズに駆動しガタがないか、
そしてチューニングの際、ノイズが発生しないかを見ます。
さらに糸巻と木部に隙間が生じていないかをチェックしてください。
また木ネジにゆるみが無いかを確認してください。
糸巻の取り付けが悪いと特定の音に反応しノイズが発生する場合が
あるので要注意です。
最後に弦倉にある糸巻のパイプを収める穴の仕上げが綺麗で
サイズが適切なものを選んでください。

②ナット
弦を収める溝の間隔と溝の深さが適切である事。
そして弦溝がスムーズであることを確認してください。
この溝を適切に処理するだけでも音色が格段に良くなります。
また、ナットのはめ込み部分に無駄な余裕がないものをお選びください。

③ネック
ギターをヘッドの方からネック方向に見て
指板にゆがみが無く真っ直ぐに近いものをお選びください。
そしてフレットの先端に凹凸の有無も確認してください。
凸凹があるものはビビりの原因になります。
また、ネックのサイドからフレットが少々飛び出ていて演奏時に
違和感があるもの、フレットが浮いている楽器は
ネックの精度に問題があります。
よく弦高が高い低いと聞きますが適切なのは
12フレット上で指板と弦の隙間が
1弦で3ミリから4ミリ、6弦側で4ミリから5ミリが適切値です。

④駒
駒は弦の張力がかかる部分ですので、
駒と表面板がしっかりと接着されているかを確認してください。
また弦を通す穴の間隔が均等で綺麗に仕上げられているか、
仕上げが悪いと弦が切れる原因になります。
そしてサドルは駒にしっかりと収まっているか、サドルの弦のあたる箇所は
丸みがあり弦を傷つけない形状になっているかを確認してください。


⑤ボディ
表板はギターの音色を決定するギターの心臓部ですので
しっかり確認してください。
表面が平面であり凸凹がないものを選んでください。
表面板の平面性は力木の強度やシーズニングなど様々な
要素が関係してきます。
凹凸がない綺麗な仕上がりの物をお選びください。

裏面の確認箇所は中央の合わせ目に段差が無いもの、
ネックとヒール部に隙間が無いことを確認してください。
最後にサウンドホールを覗いてみてライニングや力木の接着状態や
仕上げが綺麗なギターは上質です。
塗装に関して言えばヒビ割れやムラ塗装のタレが
無いものをお選びください。

大まかにですがご説明させていただきました。
安価な入門用の楽器ではこれらの条件を満たしている
物は中々見つからないと思います。
また慣れないうちはこれらの条件を短時間のうちに見極めるのは
難しいことかもしれませんので信頼の出来る
クラシックギター専門店での購入をお勧めいたします。

次回は音色に特化した楽器の選び方を紹介します。