直立君と写らん君
上の写真はステージに置かれたお馴染み編集部のギター。よく見ると、ブリッジに何か付いています。これを拡大すると......
水準器。水平を得るための道具です。これを作るのに100円+消費税がかかっています。そう、100円ショップで買ってきた水準器ですが、元はプラスティックの台に取り付けられていて、台の幅が広くてギターの表面板と弦の間に入りません。そこで台から水準器を外して木の板(一応、マホガニー)に接着しました。これについて、営業部Oと発案者、編集部Nの対話が始まりました。
営業部O ギターの水平を採ってどうするの?
編集部N 実は水平でなく垂直を得るんだ。
営業部O 余計分からん!
編集部N 写真撮影で、ギターを真っ直ぐに立てるため。GG誌の「愛器を語る」や現在の「ギターのニューフェイス」で掲載される写真は、カメラマンK氏が正面と背面でギターを垂直に立てることにこだわり、この微調整にかなりの手間がかかる。それでこんな小道具を作ってみたわけ。
営業部O それで、使えたの?
編集部N 実はまだ。次の撮影は6月の予定。ところで、もう1つ、何か気が付かない?
営業部O ギタースタンドが写ってないね。ギターが浮いているように見える。
編集部N ご名答! ここに見えないための工夫がある。横から見るとこの通り。
営業部O なるほど。これは以前、見た覚えがある。なんとか君といったな。
編集部N 「写らん君」という名前で商品化を目指したが、誰も要らないだろうと......。
営業部O 売れないなー。水準器にも名前があるの?
編集部N 「直立君」! サマーセールでいかが?
営業部O 要らんわ!