ハリケーン後のニューヨークから

 毎月「ニューヨーク便り」を寄稿しているジュリア・クロウさんがメールでハリケーンの惨状を伝えてくれました。以下、訳してお伝えします。

 私達は6日近くの間停電に見舞われ、水と熱源を求めて奔走していました。私は建物の25階に住んでいるので、毎日100階分ほど階段を昇り降りしてアパートの年配の方達に食べ物と水を配りました。ニューヨーク市はまだ完全には復旧しておらず、地下鉄の駅の多くはまだ天井まで水に浸かっています。ウォール街には自動車が浮いており、2つの川(ハドソン川とイースト川)は港の両岸を飲み込んで合流したと聞きます。たくさんの木が倒れています。病院は自家発電設備が壊れて患者は避難しています。あなた方も洪水の被害を受けて同じように悲しい経験をされたと思います。
 そんな中でのちょっと良いニュースは、ハリケーンを生き延びた野生の七面鳥です。どうやって生きていたのか分かりませんが、添付した写真は倒木のある公園を歩く七面鳥の姿です。この鳥はニューヨークのダウンタウンで7年間暮らしています。
 この街はまだ復旧の途中です。インターネットが繋がって良かったです。