高温多湿での楽器管理方

NKJ56_aoiajisai500.jpg
東京も入梅しジメジメした季節になりました。

これからの暑い夏
高温多湿下でのギターの管理方法をお知らせします。

ギターの殆どの部分は木材で出来ているのはご存知だと思いますが
木材は湿度によって収縮します。
湿度が高くなると伸び、湿度が低くなると縮みます。
これにより表裏板など色々な部分の張力に変化が生じ
湿度の低い乾燥期には表裏板の割れ、湿度が高い多湿期には
楽器のパーツを接着する接着剤のニカワが溶け出して
パーツが剥がれノイズの原因になったりします。

それらを防止するには楽器を保存するのに適した湿度45%~60%に保つ必要があります、市販の湿度計等を利用し多湿期には除湿機を乾燥期には加湿器を使って適した湿度に保って下さい。

また長い期間、楽器を多湿なところに保管していると
楽器自体に水分を多く含んでしまいよく鳴らなくなったり
フレットとフレットの際にサビとカビが生じますのでお気を付け下さい。


温度に関しては高級ギターなどで良く使われている塗装材のセラックは大変高温に弱い塗料です。35度を超えてくると塗装が柔らかくなってくるので夏の暑い季節に車などで楽器を運ぶ際は特に注意が必要となります。

総じてギターは人間にとっても快適な湿度と温度下で
保管するのが望ましいようです。
温湿度計や除湿・加湿器を利用し楽器に優しい状態で保管してください
そうすると更に綺麗な音を奏でてくれると思います。