映画『救いたい』に松尾俊介さんが音楽で参加!

 現在公開中の映画、『救いたい』に松尾俊介さんが音楽で参加されています。鈴木京香さん、三浦友和さんら豪華キャストによる医療をテーマとしたヒューマンドラマということで、とても楽しみですね。そして、松尾さんのギターがどこで登場し、どんな音楽を劇場で聴かせてくれるのかということも気になります。

 ところで、2014年を振り返ってみると、「映画館でクラシックギターが活躍した年」であったと言えるかもしれません。たとえば、スタジオ・ジブリの最新作『思い出のマーニー』では「世界一セクシーなクラシック・ギタリスト」ミロシュがギターを担当しただけではなく、〈アランブラの想い出〉が映画の最も重要な場面で(ワルツ風の編曲を施されて)さりげなく使われていました。夢と現実の境目がつかない神秘的な空間で主人公とマーニーがアランブラをワルツのリズムで踊る、という粋な趣向でしたが、「ここはアランブラでなくては!」という製作者の思い入れが感じられました。

 また、吉永小百合さんの初プロデュース主演映画『ふしぎな岬の物語』(こちらは現在も公開されているようです!)では、村治佳織さんが音楽で参加されています。同映画への村治さんの参加の背景には吉永さんの強い意向があったようで、吉永さんの魅力と共に村治さんの美音がたっぷりと味わえる力作となっています。

 『思い出のマーニー』も『ふしぎな岬の物語』も共に製作者の意図がとても明確で、「クラシックギター」がドラマの中で重要な役割を果たしている点で共通していると言えるかもしれません。どちらの映画も、人の繊細な内面性や人情の機微を描き出した映画でしたから、クラシックギターの持つ抒情性や詩的な雰囲気がぴったりだったのかもしれませんね。

 松尾さんの参加されている『救いたい』ではいったいどんなふうに「ギター」が聴こえてくるのでしょうか? 

 そんなことも楽しみの一つに、週末は映画館に出かけてみようと思います♪

映画『救いたい』

 [監督]神山征二郎 

 [キャスト]鈴木京香、三浦友和、ほか

 [公式サイト]http://sukuitai-movie.jp/