小さなプレゼント

少し冷たい乾いた空気が心地良い季節ですね!

そろそろ楽器の乾燥対策を考えた方が良いかもしれません。加湿のためのアイテムはお持ちでしょうか?

GGショップでは、たくさんお買い物をしていただいた方を対象に、ちょっとしたプレゼントをお渡ししています。(プレゼント、対象金額はその都度。店頭にてご確認ください) 池袋方面に用事がある方、ぜひお立ち寄りくださいませ。

ちょっとだけ余談を↓

秋の連休にフィレンツェを旅行しました。中世からルネサンスの西洋美術が好きな私にとってそれがどんな素晴らしい場所だったかは、わかる方にはわかっていただけるはず。

その中でひとつ、とても興味深い展示を見ましたので、ちょっとだけ紹介させてください。

コピーではない中世の楽譜の本物を見ることができました。かつては修道院だったサン・マルコ美術館の図書室です。

片面1ページがA3よりも大きいサイズで、厚さもかなりあります。表紙は革張り。とても簡単に持ち運びできるものではありません。楽譜を手に持って歌う、なんてことはしなかったのでしょうか。

それにしても、装飾の美しいこと。メインがこの絵で、音の部分がおまけだったんじゃないかとさえ思えてきます。保存状態も大変良好で、この本がどれだけ大切に守られてきたかがよく分かります。

画材も展示されていて、感心しました。色の粉は、鉱物や土、生物由来の素材をすりつぶしたもの。画面右下に写っているのは「うさぎ膠」です。膠は粉を紙に定着させるのに使うようです。

良く響く石の教会の中で歌われる聖歌、定刻になると街中を満たす鐘の音、普段耳にする西洋音楽の土台はここにあるんだと思うと感慨深いものがありました。

そして...教会にはリュートを持った天使も。 音をテーマに巡るのも楽しいかもしれません。次回のテーマはそれかな。