弦交換のタイミング
弦はどの位の期間で交換すればよいのですかと質問を受けますが、
ギターの音に敏感な人なら自分の楽器の出音を聴いて、
鳴りが悪くなって音に伸びもない、
さらに音色も輝きが無くなってきたとなれば、
弦交換のタイミングだと思って下さい。
しかし音は徐々に変化するので、
毎日、弾いていていると気が付きにくいことがあります。
極端な方は弦が切れるまでもしくは弦が錆びるまで
使用を続ける方がいますが、
これは楽器にも良くないし演奏上達の妨げにもなります。
一般的に1日1時間程度弾くアマチュアの方でしたら、
3週間から1か月を目途に弦交換をすると良いと思います。
これより長時間弾く方は交換の間隔を短くしてやるのが
良い音でギター演奏を楽しむコツだと思います。
また弦を長持ちさせる為に弾き終わった後は、
糸巻で弦を2,3回緩めてやると
弦の張力が弱くなるので弦が長持ちします。
また弾き終わった後は必ずクロスで弦を拭き
手の汗や汚れを落として下さい。
良い音を少しでも長持ちさせる事が出来ます。
また弦交換をするついでに不良弦をチェックすると良いと思います。
高音弦は指先で弦をつまんでみて凹凸があれば
その部分が円ではなく楕円になっています。
こういう弦は振動が一律ではないので
ビリつきを起こしやすくなります。
またざらつきを感じる事もありますが
これは弦に傷がついている現象です。
こういう弦は指先の感触も良くないし
音の輝きが乏しいのでご注意ください。
低音弦は今までビビりなど無かった音が
弦交換を期にビビりだしたという場合は
かなりの確率で不良弦の可能性があります。
楽器を疑う前に弦不良の可能性もある事をご承知ください。
発表会やコンサートで弾く機会がある方はどのくらい前に
弦交換をしたらいいのでしょうか。
プロギタリストは本番前日や2,3日前という方、
高音弦と低音弦の変えるタイミングを変える方など色々な
パターンがあるようです。
一般のアマチュアの方は本番の3,4日前が
弦の伸縮も緩やかになり調弦も安定しますのでお勧めいたします。
トップギタリストの使用弦や交換時期については
「現代ギター 2015年12月号」で詳しく記載されていますので
宜しければお求めください。