上海メッセ2009

 10月12日から16日にかけて上海国際楽器展示会が行われました。フランクフルト・ムジーク・メッセの上海版です。現代ギター社も初参加、出版物展示と仕入れ商品探索に行ってきました。詳しいレポートはいずれ本誌上で行いますが、まずはこのブログで私にとって初めての中国旅行記をお届けします。
 「暴れ龍」の異名を持つ揚子江はチベットに源を発し、流域の聖濁すべてを呑み込んで東シナ海に注ぎます。その豊かな河口に栄えた街が上海。現在、中国で最も近代化した上海は高層ビルが林立し、工事の騒音と埃が街を覆っています。メタリックな高層ビルの入り口に赤い堤燈が下がっていたりする風水センスが目に付きます。広い道路に車が溢れ、常に渋滞状態。排気ガスも濃く、喉と鼻をやられました。開催前日にメッセ会場の巨大な上海新国際博覧中心に行きましたが、中に入るまでが大混雑。セキュリティー・チェックで詰まってしまい、しばらく外で押し合いへし合い。出展ブースが1300社近くもあるのですから、そのスタッフは何千人にもなるわけです。



12日午後、会場に入るとまだブースの内装が手付かず。しばし経って若者2人が現れ、目分量で棚板の位置を決め、両面テープでチャチャッと接着。突貫工事で陳列棚を作って消えました。ちなみにブースはS.I.E.さんと河野ギターさんとの3社シェアです。



 翌朝のメッセ初日には通路もきれいにマットが敷きつめられ、なんとかそれらしくなっていました。北京オリンピックもこんな調子だったんでしょうか。人が入り始めた会場内はガードマンが闊歩して「そんなところに物を置くと泥棒に盗まれるよ」と注意していきます。



 夕方会場を出てもまた大混雑。タクシーを待つ大行列ができて、その脇を白タクの客引きと警官が追いかけっこ。合間を縫って時計売りが「ロレクス、チープチープ」と偽物を持って擦り寄ってくる。なんともパワフルで賑やかで疲れます。



 夜は連日中華レストランでパーティー。さすが本場。おいしいです。日本では出ないような一品をパチリ。



 牛の頬肉。なかなかいけますが、花を生けた頭蓋骨はどうなんでしょう? 鳩の嘴付き肉も、女性陣の悲鳴を呼んでいました。中国では鳩は普通の食材みたいです。結局6日間で3キロ太って帰って来ました.

S.N.