秋のメンテナンス

現代ギター社がある豊島区千早周辺はすっかり秋らしい空気になりました。
皆様がお住まいの辺りはいかがでしょうか?

これから冬までの季節が一番練習に身が入る季節。
涼しいので集中できますし、空気が乾燥するので音が澄み、いつものギターがより良い音で鳴ってくれている気がする...。
さて、そんな季節の前に、ギターのお手入れをしませんか?

ギターは夏の疲れをためています。
弦を替えるついでに少しだけ手間をかけてあげましょう。

※ポリッシュは塗装との相性が悪いとかえって曇ったりすることがあります。目立たないところで塗装との相性を見てから使ってください。


?まずは弦をすべてはずし、指板を拭きましょう。
指板用のコンディショナーを使う場合はクロスに少し染み込ませて拭き(付け過ぎ注意!)その後きれいなクロスで拭きとってください
「練習のしすぎで指板が削れてきたかも...」なんて思っていたのが、実は汚れてそう見えただけ、なんてこともあります。
※コンディショナーは一度目立たないところでお試しになってからお使いください。

指板用コンディショナー、「ハイドレート」(左)「レモンオイル」(右)

?弦で隠れている場所をクロスできれいに拭きましょう。
ヘッド・糸巻・サウンドホールの下・ブリッジ
は、
けっこう埃がたまっていたりします。
ポリッシュなどを使う場合、指板の時と一緒です、クロスに染み込ませて拭き、きれいなクロスで拭きとる。これが基本です。

ボディー用ポリッシュ 右から「カルナバ・ポリッシュ」「ミスティー・クリア・コート・クリーナー」「ギター・ポリッシュ(プラネットウェーブ)

ここで注意!

※ポリッシュは塗装との相性が悪いとかえって曇ったりすることがあります。目立たないところで塗装との相性を見てから使ってください。

クロスは必ず使い分けてください。
ボディー用のポリッシュには白い粒子が混ざっています。
これが染み込んだ布で指板を拭くと、木目に白い粒子が入ってとれなくなってしまうことがあります。
また、指板用のコンディショナーでボディーを拭いたら成分がボディーの塗装に合わず、白く曇ってしまうこともあります。

※不安なときは むやみにポリッシュやコンディショナーを使わず、クロスで丁寧に拭きあげましょう。

GGスーパークロス(安くて使いやすいのでおすすめです!)

?楽器の中の埃を取りましょう。
乾いたクロスをサウンドホールから楽器の中に入れ、ネックを上に。揺すって中のクロスを下まで落とす。今度はネックを下に逆さまにして、揺する。サウンドホールからクロスを出すと思ったより埃が一緒に出てきます。
※周りにぶつけたりしないように十分に気をつけてください。
※振る時に外れてなくすといけないので、ナットやサドルが外れる楽器はナットとサドルをはずしてからやってください。

柄の細い掃除機をお持ちの方は楽器を傷つけないようにして、直接 楽器内部の埃を取ってしまっても良いかもしれません。

?ボディーの汚れを丁寧に拭き取りましょう。
毎日拭いていても、弦をはずして丁寧に拭くと気分が違うものです。
とくに・ネックの付け根、高音側の横板・ネックの裏・ボディーの裏、低音側の体が付く部分・肘を置く辺り...丁寧に拭いてあげましょう。
※ポリッシュは一度目立たないところで塗装との相性を見てから使ってくださいね。

さて、楽器はこれでピカピカになったはずです。

?新しい弦を張る
夏の汗で錆びた弦から新しい弦を張って気分一新です!

?ケースは陰干し。

夏の間に湿気を吸ったケースは秋晴れの乾燥した日に陰干ししてあげてください。
練習中の1,2時間、大きく開けて乾燥した日陰に置いておけば、楽器も気持ち良くしまえるはずです

さて、メンテナンスをしてみると思わぬ傷などを発見することも。
気になる症状や傷を発見したら、ギター・クリニックへぜひお持ちください。

11月24日(日)黒沢哲郎
2014年1月19日(日)今井勇
予約受付中です!

それでは秋の練習も楽しんでください!